山の食糧失敗談

失敗談と対策を紹介します。

No. 失敗談 どうすればよいか
1 野菜が傷んでいた、肉が腐っていた。 食糧のトラブルで一番多いと思います。何を食材として選ぶか、どのように準備して持っていくかです。 古くからペミカンという保存食、要するに油漬けにしておくものがありますが、作るのが面倒です。 最近ではフリーズドライやレトルトものがあるので何日もの山行はそれらを利用することになります。 一泊くらいならやり方はあり、ここの食糧計画で紹介しています。
2 量が少なくて食べた感じにならなかった。 山では食べる量は多いので、普通のレシピの一人前では少なくなりがちです。メンバーにもよりますが、 食糧担当が準備のときに持っていく大変さが無意識に働いて少なくなることもあります。 ここでの計算結果を食糧計画の参考にしてください。
3 量が多すぎて余った。 計画がずさんな場合、メンバーのそれぞれがたくさんつまみ類を持ってきて食事前から食べているなどです。 もったいないし、ゴミで持ち帰るのも大変なので余らせないようにしたい。このサイトの食糧計画を利用して、 一人当たりのカロリーを把握しておくこと、また個人的にたくさん持ってこないよう事前にメンバーに注意喚起しておくことも 大切です。
4 山に持っていくつもりで冷蔵庫に入れておいて、持っていくのを忘れた。 これが共同食の場合、同行メンバーの食い物の恨みを買うことになります。 食糧に限らず忘れないようにするためにメモして、その紙を出発直前に見て確認することでこの失敗を防げます。
5 生米からご飯を炊いたけど、芯があった。 水の量と火力、時間、吹きこぼれなどが関係します。 失敗しない炊き方を見てください。
6 山では米を研げないので、事前に研いで乾かして持って行ったら米が割れてしまった。 乾かすときに布巾で水分を取って新聞紙の上に広げてゆっくり乾かすことがポイントです。 力を入れてゴシゴシ研ぐ、布巾で揉みながら水分を取る、扇風機や日光で急速に乾燥させるなどは割れ原因となります。 無洗米を持っていけばこの手間がなくなります。
7 テントの中で鍋(コッヘル)をひっくり返した。 バーナーの上に鍋を乗せる不安定さ、テントの中の狭さが本質的危険ですが、 絶対に避けなければならない問題です。飲んで酔っ払っていたりでさらに危険になります。 動きたい人はまず動くと宣言すること、 その間に他の人は鍋を抑えること、など全員が細心の注意をするしかありません。